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代々木ゼミナールで物理の講師をしています。

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健闘をお祈りしています

これから私大試験が本格的に始まりますね。
試験会場というものは、居心地がいいものではないと思っているみんなに、私がやっていた「場を制するおまじない」を。

試験の教室に入って自分の席に座ったら、教室の天井の四隅を、反時計回りに、一つ一つ、ゆったり首と腰を回して深呼吸しながらのーんびりと凝視していこう。ひとめぐりしたら、こんどは時計回りに、ひとめぐり、気持ちが落ち着くまで、お腹で呼吸しながらゆったりと、ゆったりと・・・。

すると君はその教室の場を制し、ホームグラウンドのように馴染んで、いつものように、落ち着いて、注意深く問題に取り組めることでしょう。


おまけ




JUGEMテーマ:大学受験

2015年センター試験物理

受験生の皆さまセンター試験お疲れさまでした。

今年は、新課程、旧課程が並立し、物理基礎も行われるという、複雑なシステムの中で行われました。
私も全問解きましたが、特に印象に残ったことを、記しておきます。

物理1
どちらかというと、本来の「いやらしさ」があまりない、まっすぐな計算問題ばかりでした。

そのなかでも時間をとられる可能性があるのは
第1問の問5:レンズの直径は無関係でダミーの情報。レンズの公式でaは∞としてb=fとしてしまい、倍率公式でb/a=f/aとしてしまって概算すると早いです。
第2問のA問1:矢印の向きに回転するには、辺f,dがどちらに力を受けるのかの見極めが必要。
第2問のB問4:電圧計の内部抵抗については言及されていないのはちょっと問題だが、何も書いていないときは理想的電圧計とみなし無限大と見なす(そうしないと答えが出ない、という大人の対応をする)。
第3問のAは「波面」に注意。Bは「逆位相」に注意。
第4問のC問6は意外といやらしい。縦軸に目盛の読み、横軸に温度の直線グラフを自分で書いてみるのが一番早い。もしくは初めの高さをh0、断面積をSとおいて、
状態方程式を
p0Sh0=nRT0
p0S(h0+h1)=nRT1
P0S(h0+h)=nRT
としてp0S/nR,h0を消去してhについて解いてもいい。


物理
電磁誘導やコンデンサーが出ていないのは何故なのだろうか。中途半端感がいっぱい。

第1問の問2:意外とクーロン則の「2乗」を忘れて、7の選択肢を選んだ人がいるかも。
第1問の問3:x=Asinωtと仮定して、それを2階時間微分して、a=-Aω^2sinωtより最大加速度を出す。ただし最大慣性力なのでMを掛けることに注意。
第2問のA問1:理想的ダイオードの意味を知っているか?電位の基準点に注意。
第2問のA問2:消費電力P=(V0sinωt)^2/Rのグラフを書いて平均値を出すと(V0)^2/2R。半分の時間しか電圧がかからないので、それをさらに半分にする。
第2問のB:サイクロトロンやった人には有利。Vの電圧で加速の意味を理解しているか?
第4問のA:完全に水平、鉛直運動を分ける。
第6問の問1:ラザフォードのこの絵は一回見たか見ないかで差がつく。

物理基礎
基礎です

第1問の問3v-tグラフで秒殺。
第2問のAは図1をよく見るとグラフがーx方向に移動しているので速度は負。
第3問のAはばねの典型的引っかけ問題。2倍したくなるがダメ。

反省すべきところは反省し次につなげよう。

受験というものは、最後の最後まで全くわからない。
これからの1日1日に全力を尽くそう。

JUGEMテーマ:大学受験

センター試験に向けて

おとといで、冬期の1期が終わりました。
皆さん熱心に授業を受け、質問に答えたりエクササイズをどんどん進めていました。

例年と違うのが、今年新課程でセンターを受ける受験生にとっては、範囲が2次私大と一緒なので、結構2次私大の勉強に時間を割けたということでした。

センター試験新課程の範囲はそうでしょう。

しかし

センターは時間配分との戦い。

問題用紙を手に取ったら、慌てず、問題全体に目を通し、分量と内容をザックリ見ましょう。「後半が重いな・・・」「第3問はこの前やったのと似ている。楽勝そうだ・・・」
全体を俯瞰したら、いよいよ取りかかりますが、ここで大切なのは、

”完璧主義を排せよ”

ということです。

センターでは、問題数が多いので、問題の「硬軟」に合わせ、「強弱」をつけ、要領良く解答することが求められます。
そのため、「うーん、答えは出たものの完璧には納得できないなあ・・・」という問題でも、取りあえずの答えをマークしておいて、問題番号に△印をつけて、サッサと次の問題に移っていく、という、見切りの良さが求められます。
そして、余った時間で、その△印の怪しい問題をじっくり解けばいいわけです。

毎年ここまで口すっぱく注意しておいても、センター物理で予想外の大失敗をする生徒さんが出てしまう主な原因は、
「本番の空気に呑まれ、最初の問題から順番に完璧に解こうとして、あの1問にこだわっていて、気付いたら、残りわずかの時間しかなくて・・・パニックに陥りました」なのです。

予想問題パックなどで、、「50分でとりあえず一通り終わらせ、残り10分で見直しする」リハーサルを身に染み込むまで積んでください。
JUGEMテーマ:大学受験

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