みなさん、お疲れさまでした。
この2日間は、想像を絶する緊張感の中、精神的にも体力的にも、ものすごく大変だったと思います。
さて、2013年のセンター物理、わたくしも解きました。
気付いた私なりの講評を、何点かメモしておきますね。
第1問
問2 速度の単位換算で、100mを10秒で走る陸上選手の速度が、時速36kmであること、を知ってると速く解けますね。エネルギー換算の問題では、%の計算が非常に好きです。
問3 はく検電器の応用、とも言えますね。
問5 光波より、波長のより長い音波の方が、よく回折することを知っているとすぐに選べます。
第2問
A 「常に等加速度直線運動をする」の条件を、見落とさないこと
それ以外は、2007本試験第2問Bと似ています。
問4 可変抵抗の値を「具体例」として、0オーム、10オーム辺りをつっこめば、傾向はつかめます。やはり「傾向には具体例」です。
第3問
問1 2008本試験第3問問3の、デジャブーです。
B メガホンの図に、びっくりした人もいるかもしれませんが、単なる干渉の問題です。
問4 y軸上では必ず強めあうので、あとは、近いほど大きい音が聞こえるだけです。
第4問
A本問は本質的には、ゴムひもにつけた物体を落下させる「バンジージャンプ問題」、を斜面上で行ったのと同じです。はじめは等加速度、糸が張った後は、単振動に入ります。
問2 「最大速度は力のつり合い点で」を知っていると、運動エネルギーの平方完成をせずに、一瞬で解けます。近年追試、で単振動が出てきていましたが、本試にも、やはり出てきました。
問3 運動エネルギーと位置エネルギーの和が、常に一定値であることを用いると、運動エネルギーが大きいほど位置エネルギーが小さくなるので、Cでグラフが極小値になることがわかります。あとは、糸がぴんと張るところで、熱が発生しないかについてですが、糸は軽く、張った瞬間のバネの力もゼロなので、撃力の力積は生じず、熱が発生しないことが、わかります。(本当は「ふんわり張る」のがより正しい表現ではないかと、わたくしは思いますが。)熱が発生しないので、位置エネルギーは、D点で元に戻ることができます。
問6 縦軸が距離なので(速度ではないことに注意)、等加速度運動では直線にはならず、だんだん傾き(速度)が増加し、そしてだんだん減るグラフになります。
問7 やはり、流行りの断熱変化でした。気体分子1個1個のイメージを掴むと、温度(気体分子1個あたりの持つ平均の運動エネルギー)の変化が、よくわかります。
問8 「気体は真空のシリンダー内に広がるだけ」なので、気体分子1個1個のイメージを掴むと、温度が変化しないことがわかります。
今回は設問数が多いので、時間を奪われがちなところで、いかに物理的イメージを掴み、あまり時間をかけずにテンポよく解けたかが、勝負だったと思います。
P.S.
有名な戦国武将に,徳川家康がいます。
言うまでもなく、戦国時代の最終勝者です。
浜松城に,彼のめずらしい肖像画が伝わっています。
なんと、顔をしかめて,情けなく泣いている姿なのです。
若い時に,武田信玄に大敗をして命からがら浜松城に逃げ帰った直後に,絵師にその姿を描かせたものです。
なぜ、こんな姿を書かせたのでしょうか?
それは、この屈辱の姿をいつでも思い出せるようにして、それを戒めに捲土重来をするためでした。
もし、今回悔しい思いをしたのであれば,それを直視し謙虚に受け止め、さらに、それをバネにして、次の挽回へのエネルギーとして下さい。
もちろん、上手くいった人も「勝って兜の緒を締めよ」です。
さぁ、これからが,本当の天下分け目の戦いです。
最後まで全力で駆け抜けましょう。
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