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代々木ゼミナールで物理の講師をしています。

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村山斉の宇宙をめぐる大冒険

後期がない受験生の方、お疲れ様でした。

 

しばし、気分転換に、宇宙の謎について思いを馳せてみませんか。

 

以前に、録画して試験が終わってから見ましょう、と言った、NHKの番組

 

「村山斉の宇宙をめぐる大冒険」

 

録画した人は是非見て下さい。

 

現代宇宙論の、3K背景放射、赤方偏移、ビッグバン理論、インフレーション理論、背景放射のゆらぎ、ダークマター、加速膨張、ダークエネルギー、マルチバースまで、平易な例え話で俯瞰しています。

 

その最後のマルチバースの章で、最新の理論からこんな議論が出てきたことが、興味深かったです。

 

多くの科学者がこれまで、「この宇宙はなぜ、うまくいったのか(つまり、生命そして私達が存在できたのか)」を考えてきましたが、それは意味のないことであると。

 

なぜならば、それは、例えば、宝くじに当たった人が、「なぜ自分は宝くじに当たったのだろうか、」と考えることと同じ事になってしまうからだ、というのです。

 

つまり、この宇宙は、絶え間なく生成消滅を繰り返しており、生まれる宇宙の物理的パラメータの組み合わせは10の500乗という途方もない種類にものぼるというのです。

 

その中のほとんどは「ハズレ」の(安定した銀河や星が生まれることのない)宇宙であり、残るごくごく僅かな宇宙だけが「当たり」の(生命誕生が可能な物理的パラメータを備えている)宇宙となります。

 

その「当たり」の宇宙に(当然の結果として)我々がいるだけ、というものなのです。

 

これは、この宇宙のあらゆる奇跡を「もともとそういう宇宙にいるだけだから」で片付けてしまう、衝撃的な議論であるのです。

 

 

JUGEMテーマ:自然科学